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今回は「YouTuberの税金」のお話を進めていきたいと思います。
今回テーマにするのはヒカルさんからシバターさんに1000万円を渡したという現実、事実に基づいて、あれは税金がかかるのかどうか、何税なのかというところをお話ししていきたいと思います。
このページの内容は下記の動画でもお話ししています。
1.YouTuberと税務調査
2.YouTuberヒカルがRIZIN勝者シバターに1000万円!?
3.ヒカルが1000万円を「あげた」場合
4.シバターが会社として受け取った場合
5.1000万円がシバターの「所得」である場合
6.贈与税・法人税・所得税を比べてみると
7.あくまで「ファイトマネー」
8.YouTuberの経費
何回かシリーズでやろうと思っているんですけど、YouTuberの税金についてです。YouTuberの税金は、税務調査の標的になりやすいです。なぜかと言いますと、YouTuberって私生活をある程度見せている、それをネタにしている方がいますよね。だから、お金の動きが結構見えやすいんです。
一般的な税務調査は法人などの場合、当然会社のホームページも見ますし、社長のSNSとかを調査するんですよね。社長がどういう車に乗っているとか、情報をを集めます。YouTuberの場合はそれが簡単にわかってしまうので標的になりやすい、というのが私の考えです。
日本の税金はどれくらいかというと、最大55%になっています。55%についてはこの後お話ししていくんですけど、今回のテーマはこれです。「ヒカルさんからシバターさんへ1000万円」ということで、先日動画の中で渡されてるシーンがありました。この税金はいったいどうなるのか、ですね。
ヒカルさんがシバターさんに、年末にね、RIZINの前に「勝ったら1000万円払いますよ」というお話をされてました。で、実際、税金はどうなるのか。何税なのか。それはいくらなのか。動画でわかる範囲で推測していきます。
動画でわかる範囲というのは、贈与税なのか。あげたんだったら贈与税だと。所得税なのか。何かの対価として払ったのであれば所得税でしょうと。法人税なのか。何かの対価を会社に払ったのであれば法人税でしょう。法人税というのは会社の税金ですね。というところです。
そして金額はいくらなのか。これは何税かによって違います。では、実際に見ていきましょう。
今回「ファイトマネーとして」っていう風にヒカルさんはずっと言ってたんですけど、実際はファイトマネーというのは少しおかしいですよね。ヒカルさんがオファーしてシバターさんにRIZINに出てもらったのであれば、ファイトマネーを払うということでしょう。
実際はそうじゃないので「ファイトマネー」という言い方はちょっとおかしいかなと思います。実際は何かなというと、ヒカルさんの動画への出演料ということで払うんじゃないかなと思います。
ヒカルさんがシバターさんに1000万円をあげた場合。贈与税ですね。この場合は1000万円に対する贈与税は275万円です。
どういう計算をするかというと、贈与税というのは最高で55%です。これはあげる金額によって変わるんですけども、1000万円の場合は40%から125万円を引くという式で計算することになっています。それで出てくる金額が275万円です。
では、法人税っていうのはどういうことか。会社の税金です。ヒカルさんがお金を手渡ししていますが、ヒカルさん個人もしくはヒカルさんの会社からシバターさんの会社に払ったのであれば、シバターさんが個人で受け取ったのではなく、会社として受け取ったのであれば、これは法人税。対価であるということですね。
対価というのは何かをしたことに支払われるもの。出演料と一緒ですね。あくまでもファイトマネーではなく出演料という名目で払うのかなと。
よく芸能人とかプロ野球選手とかは会社を作っています。出演料などは一旦、会社に入ります。会社の場合は約35%が税金です。個人の場合は最高税率が所得税45%と住民税10%を足して55%なんですけども、法人の場合は約35%が税金なので、1000万円に対しては350万円という風に考えます。
それ以外では、所得税の場合は累進課税ということで所得に合わせて税金が上がっていきます。シバターさんのほかの所得がわからないので、仮に最高税率で考えると55%なんですけど、日本は累進課税で4000万円を超えると45%の所得税がかかります。
所得税が45%なので450万円、住民税が10%で100万円、合計550万円が税金なのかな、という風に考えます。
みなさん、一般的に贈与税が一番高い、贈与税・相続税がすごく高いという話を聞いていると思うんですけども、所得税も最高税率でいくと550万円なので、実はこのケースで考えると
ということで、実は贈与税が一番安く渡せるんですね。
そこまでシバターさんやヒカルさんは考えてないでしょう、という風に、ただネタとしてあげた・もらったってやってるんじゃないの、と考える人もいると思います。それも本人に聞かないと本当かどうかわからないんですが、ヒカルさんが「RIZINで勝ったら1000万円あげますよ」って言っている動画を見たんですけども、この中でヒカルさんはずっと「ファイトマネー」って言ってるんですよね。
ヒカルさんは「ファイトマネーを払う」っていう言い方をしていて、「お金をあげる」とは言っていないんですね。あくまでも「ファイトマネー」とずっと言ってたんです。
これもさっき言った通り、本人にしかわからないところなんですけども、「あげる」と言ってしまうと動画を見た税務署が、ちゃんと贈与税を払っているのかどうかというチェックもするので、税務調査の標的にされるので、「あげる」という言い方をしていない。「ファイトマネーをあげる」って言ってるんですよね。
だから、ここで私が想像する税金は、ファイトマネーという出演料としてシバターさん個人に払ったのであれば、1000万円に対するところ最高税率だと550万円。シバターさんの会社に払った、対価として渡したのであれば350万円という風になるのかな、と思います。
同じ1000万円でもあげ方・もらい方・対象によって、これだけ税金が変わるっていうことを知っていただければいいかな、と思います。
さっき申し上げた通り、YouTuberは結構、税務署に狙われていると思います。どなたかが「YouTuberの経費は動画に写したものが全部認められる」という風なことを言っていましたけども、それは私はないだろうなと思います。
たとえば「タワーマンションの部屋を借りています、撮影用のスタジオにしか使用しません」であれば経費でOKでしょうけど、「自宅兼スタジオです、全部経費になりますか」っていうと、それはならないんですね。
YouTuber以外でもそうですけど、「自宅兼」とか「家事使用」という言い方をしますけども、その場合は全額を経費にするのは認められないんです。そのためだけに使ったのであれば認められるでしょうけども、そうじゃなければ認められない。というところは確定申告のときでも注意が必要ですね。
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