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今回のテーマは年金の第3回目です。第3回目は具体的に今、このページをごらんのみなさまが「将来、年金をどれぐらい受け取ることができるのか」ということを、2020年度の情報をもとにお伝えしていきたいと思います。
今回はExcelファイルをダウンロードできるようにしておきますので、そちらで見込みの数字を入力してもらえれば、将来の金額がわかるようになっていますので、ぜひそちらも活用してください。
Excelファイル(早見表)ダウンロードページ : http://www.souzoku.best/16098219442195
この後、第4回目は共働き・夫婦の場合についてお届けします。ぜひ第3回目の後の第4回目もごらんください。
このページの内容は下記の動画でもお話ししています。
最初にさらっとおさらいしておきます。年金は20歳~60歳まで原則480カ月、40年間払い込む必要があります。1階2階3階というのがあって、1階2階が公的年金、3階が私的年金とされる縦軸。
横軸が区分ですね。第1号被保険者がいわゆる自営業の方、第2号が会社員・サラリーマン・公務員の方、第3号というのが第2号の方に扶養されている方。このときの扶養というのは社会保険・年金の扶養なので年収130万円未満となります。
第3号は、第2号・サラリーマンの扶養、配偶者の方たちなので、第1号・自営業の配偶者の方たちはご自身も第1号になります。ここで区分によって高さが違いますよというお話でした。
では簡単に「どれぐらいもらえるか」というおさらいをした後に、実際に一覧表を見て「どれぐらい変わるのか」というのをお届けしていきたいと思います。
2020年度現在で、国民年金はひと月当たり1万6540円払わないといけない。これを480カ月払い込み続けるともらえる年金は、今の想定では年間約78万円。月額にすると6万5000円しかもらえません。これが国民年金です。自営業の方で国民年金しか入っていない方は今の見込みではこれだけです。
これに加えて、たとえば厚生年金。サラリーマンの方の場合は月額の支払い額は、収入・給与に比例して社会保険料も上がっていきますが仮に35万円。毎月毎月40年間35万円を払ったとしましょう。
35万円の場合のご本人負担の社会保険料、年金については3万2940円です。これに「×0.5481%×加入月数」というのが計算式になっています。これだけ言われても何のことかわからないと思いますので簡単に言うと、3万2940円を40年間払い続けるともらえる厚生年金は年間約92万円です。
厚生年金計算式
平均月額報酬×(5.481/1000)×加入月数
年間約92万円と年間約78万円を合わせて約170万円。これが40年間払い続けたケースです。額が違ったりとか減ったりとか、そういうのを一覧表・Excelの表でお伝えしたいと思います。
ちなみにこの480カ月ですが、国民年金ですね、ひと月支払わなかっただけでどれぐらい減るかと言うと、年間1629円減ります。ひと月払わなかっただけで1629円。そもそも月々が6万5000円しかないので、ひと月払わないと年間78万円から1629円減っていくということになります。
今現在の時点でもらえる金額というのは、年に1回、誕生日の月に送られてくる「ねんきん定期便」とか、登録が必要ですが「ねんきんネット」というwebサイトを見れば、現在何ヶ月振り込んでいて、将来いくらもらえる予定ですというのを見ることができます。
この後ご案内していくのは、このまま何年払い続けたら将来いくらになるのかということです。一覧表を見ながら説明していきます。
では一覧表(早見表)を見ていきたいと思います。このページでダウンロードできるExcelファイルです。確認も含めて見ていきますので、ご自身でも入力をして「自分がどれぐらいもらえるか」を計算してみてください。
これは配偶者、夫婦共働きの場合は基本は×2なんですけども、奥さんが扶養に入っていないというケースもあると思います。それについては第4回目でお話をしていきます。
では早速見ていきます。国民年金ですね。2020年現在だと毎月1万6540円が国民年金の金額です。それを最低10年間は払わなければいけません。10年払ってもらえる月々の支給額は1万6285円となっています。最大の40年間を払った場合でも年間約78万円で、月割りにすると6万5141円となるのが国民年金です。
これにサラリーマンの方とか公務員の方、厚生年金に入っている場合は、35万円で何度かお話をしているんですけど、40年間払い続けると月々7万6734円。両方合わせると14万円ぐらいということになります。
ここが2020年現在の月々の社会保険の金額です。社会保険というのは健康保険と厚生年金を足してご本人負担が約15%、会社もほぼ同額を払っています。3万2940円が平均標準報酬が35万円の場合の年金の月々の支払金額です。
ここで順番に11万円、15万円、月々の平均月額報酬なんですけども、平均月額報酬というのは年収の12カ月割りをしたものだと思ってください。賞与であったり社会保険の計算に入る交通費・通勤手当とかあるんですけども、ちょっとその辺りの細かいのは抜いといて、年収を12で割ったイメージです。
11万円をなぜ表に記載しているかと言うと、年収換算で132万円ということなんですけども、これがほかの動画でもお話しした「130万円の壁」になってくるので、次回以降にお話しするために入れています。
ちなみに平均月額報酬11万円で132万円の年収の場合、社会保険の支払いは年金が9516円と健康保険6063円の合わせて15000円。11万円から1万5000円ほどが引かれますよ、というのが表を見てわかるようになっています。
20万円の場合だと40年間払い続けても、言い方はアレですけども、たったの4万3848円しかもらえない、ということです。実際、自分のをどういう風に計算するかというのは表の黄色い部分なんですけども、隣に注意書きも書いています。「すべて令和2年を基準にしての概算値であり、将来の年金収入を保証するものではありません」。
この表に記されている数字も、調整率とか年金の支払額というのも、あくまでも令和2年度のものですので今後変わっていく可能性は充分にあります。国民年金を、たとえば……黄色い入力欄の加入年数は年ベースで入力してください。
10年間払ったとします。黄色のところに入力してほしいのですが、「10」と入力するともらえる月額予定が1万6285円となります。MAXの40年払った場合は65141円です。19年と半年の加入だと「19.5」と入力します。すると月々もらえるのが3万1756円、12をかけると年間で36万円ぐらいになります。
同じような期間、たとえば19年と半年、厚生年金を平均月額報酬30万円で払っている方の場合はこうなります。国民年金の月額が3万1756円と、厚生年金の月額が3万2064円、合計6万3820円しかもらえません。という計算式を設定しています。
ここでみなさん、実際にどれぐらい自分がもらえるかを見てもらって、「ねんきん定期便」とか「ねんきんネット」とかで見られるのは「今現在」のものなので、たとえば今が19年と半年、40歳くらいの方で、将来このまま「あと18年ぐらいいくぞ」という方だったら、加入年数に37と入力してもらうと、それでも12万1095円にしかならない、ということがわかると思います。
この表は今申し上げた通り、あくまでも配偶者のことを考えずに作成しています。1人の場合です。配偶者がいる方の場合、配偶者の属性、専業主婦なのか、配偶者の方が年金を過去に払っていたとか、今後払う予定があるとかでも変わると思います。
ぜひこの一覧表を見ていただいて、たとえば1年だけ130万円を払ったとしたら、603円しかもらえません。603円を何年もらうかという話にもなりますが、それなら厚生年金9516円を払うのもいかがかなという考えも出てくるんではないかなと思います。その辺りについては第4回目でお話しします。
1回お話ししたことがあると思うんですけども、元を取るのはどれくらいかというお話です。たとえば年金、第2号と言われるサラリーマンの方が40年間フルに働いて払ったとしましょう。35万円の平均月額報酬の場合、もらえるのが月々14万1875円です。
支払っている厚生年金が32940円ですね。これを480カ月なので、実際に40年間で払うのが1581万1200円。これを、もらえる14万1875円で割ると、何カ月になるかと言うと111カ月です。10年は行かないけど10年近くということですね。こんな感じです。
このケースの場合は111カ月もらい続けないと払った以上のものがもらえません。111カ月というと9年と少しなんですけども、65歳からもらいはじめるとか、70歳からもらうとなると80歳、男性の平均寿命が86歳なので、そこまでは行かないかもしれませんが、損をする可能性もあるのではないかな、ということも知っておいてください。
では、今回はこの表をダウンロードできるようにしていますので、この一覧を眺めるだけでもいいです。ダウンロードして計算してみるのもよしです。配偶者や専業主婦の方の場合はどうなるのか、第4回目もぜひ楽しみにしていただきたいと思います。
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