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今回のテーマは、小規模事業者持続化補助金の申請書類の作成です。同じ内容を下記の動画でもお話ししています。こちらもごらんください。
簡単に概要だけお伝えしておきます。小規模事業者持続化補助金というのは業種によって一定の人数、5~20人以下の事業者が、支出をしたものの4分の3とか3分の2、100万円の3分の2であれば66万6000円を補助してもらえるという制度です。
何にでも使える自由なお金をもらえるものではありません。あくまで支出したものに対して、補助をしてもらえるという制度です。また、申請した人が全員もらえる訳ではなく、令和2年(2020年)の第2回については約80%の採択率となっています。
みなさんが現在お読みのこのブログは、これに一発で通るためにきちんと書類を作成しましょうという記事ですので、これから申請をする人はぜひおしまいまでお読みください。
早速、書類の作成についてお話ししていきます。Googleでも何でもいいのですが、「小規模事業者」で検索しましょう。検索結果に「安心の成功報酬」とかの見出しの代行業者のサイトもありますので、代行を頼む人は頼むといいと思うんですけど、悪徳業者に騙されないように気をつけてください。
みなさんは知らないかもしれませんが、小規模事業者持続化補助金の申請代行をできるのは、行政書士のみです。
なので、悪徳代行業者の申請サポートとか、は「書類を作るお手伝いはしますが申請はお客様がしてくださいね」というようなやり方をしています。そういう人たちが必ず悪徳、高い値段を取っている訳ではありませんが、結構グレーな感じです。
話が脱線してしまいましたが、小規模事業者持続化補助金ということでURLを貼っておきます。
令和元年度補正予算 日本商工会議所
小規模事業者持続化補助金
申請をする人はぜひ「公募要領」というのをダウンロードして、きっちりと読み込んでいただきたいと思います。
「申請について」ということでメニューをクリックすると、必要な申請書式のダウンロードができるようになっています。申請書式については公募要領の69ページに「こういう書類を出してください」というのと、すべて案内がありますので、ここをちゃんと見て網羅して出してください。
「電子申請について」ということで電子申請もできるのですが、ジェイグランツというシステムに登録が必要で、この登録も結構時間がかかったりするので、今回だけ・1回限りと考えている人はしなくていいです。
「申請書式のダウンロード」ということで必要な書類が、さっき申し上げた応募要項の69ページににありますけども、様式の1・2・4が最低必要です。事業再開枠については様式6・7・8とあるんですけど、こちらに関しては今回は割愛します。
申請様式の様式4というのは「支援機関の確認書・認定書」と言われるもので、商工会議所に事前に提出してチェックを受ける書類です。こちらは任意となりました。任意なのですが、ご自身で申請をして1回で通りたい場合は、ぜひこちらを先にもらってください。
先にもらってくださいというのは書類を全部作り上げてからの話なんですけども、なぜかと言うと、商工会議所が1回チェックをしてくれるので、間違いや漏れがあると教えてくれるんです。
1回で通るコツというのは、「間違いなく決められた様式を決められた期日に抜け・漏れなく提出する」ということが必要なので、そういうこともチェックしてください。1回で通ろうと考えている人は様式4も手に入れてください。
様式の1・2・3・5をダウンロードして、様式1を開きます。様式1については、右上の方に名前とか事業主の住所とか書かないといけないのはご自身で入力してください。
必要な書類が記載されています。様式2-1、様式3-1。様式4は任意になりました。様式5が申請書。採択の決定後に受理されるということですね。その様式をすべて入れたデータ、CD-RとかUSBメモリ。個人事業主の場合は確定申告書か開業届が必要です。様式1はこれで終わりです。
様式2に移ります。様式2も比較的簡単です。これもご自身の名前、会社の状況・事業の状況を書きます。今回は個人事業主を対象にお話をしていますので、法人番号はパスします。URLがある人はURLを記入します。
そして「主たる業種」ということで、小規模事業者の定義というのが「従業員の数が5~20人以下」となっているので、ここを間違ってしまうと該当する・しないというのが変わってきます。ここはきっちりと確認してください。
「常時使用する従業員数」を記入します。事業主が1人であれば「0」でいいです。「資本金額」は個人の場合は記載不要です。設立年月日はご自身の設立日を書きます。
直近の売上・利益・連絡担当者。担当者がご自身の場合はご自身を記入します。満60歳以上の事業者・事業承継の加点の枠に関しては今回は割愛します。
様式2の「確認事項」はレ点がすべて入らないと申請できないことになっています。この辺りを簡単に言うと、年に1回しか採択を受けられないので「過去に採択を受けていませんか」という設問があります。そういう人たちは除外されていくので「補助事業者でない」にレ点を入れます。
基本的にすべて右側にレ点が入っていくんですけども、「全ての事業者が対象」という部分については仮払い制度というのがあります。
補助金というのは1回自分で立て替えて、後で返ってくるものなのですけども、立て替えるお金がないという人については一定の金額、事業再開枠というのを希望する場合は左側、その下2行については左にレ点が入るかと思います。事業再開枠に関しては割愛します。
ほかの動画などでも最大200万円とかよく言われていて、私の動画では200万円もらえる人は数少ないと言ったんですけども、200万円をもらえるためには「特例事業者」というのに該当しないといけません。
「特例事業者」というのは簡単に言うと、夜の接客を伴うお店系の人たちとか、今回のコロナ禍ですごい影響を受けた人たちです。公募要領90ページの指定するガイドラインを守ってくださいと書いてあります。そういうところが特例事業者になっています。
今回は基本的な話をしていきますので、希望しない人は「希望しない」にレ点を入れて終わり。通りやすくするためにほかのを希望していろいろとレ点を入れていくんですけども、今回はここは割愛します。ここまではレ点をずっと入れていくだけなので簡単です。
問題というか、結構考えないといけないのはこの辺りの「経営計画」とか、ここがコンテスト形式の審査の基準、審査で見られるところですので、ここをきっちりと書く必要があります。
急に空白になって何から書いていいのかわからないと思います。公募要領をきっちり読み込んでくださいというお話をしましたけども、実はホームページの下の方に記載例というのがあります。
この記載例に当ブログに書いている内容が実際に書いてあります。「企業概要」とか、こういう風に書きましょうというのがありますので、自信がない人はこれを見て書いてください。
たとえば記載例の「企業概要」をコピーして、様式にペーストします。これを自分に当てはまるように入れていけばいいんですよね。例として私でやってみましょう。
【記載例】
1985年設立 ○○県の国道〇号沿いの海鮮居酒屋。
↓
【記載例を書き換えた例】
2019年設立 東京都新宿にある、相続専門税理士事務所。
こういう風に置き換えていけば一応できるようにはなっています。コンテストとかプレゼンテーションの資料というのはマイクを使うことはあるんですけども、やっぱりわかりやすく、見やすく、見る人をイメージして作成するのが大事ですね。
主体的な話ばかり書いたりするのも構わないんですけども、読む側からするとわかりにくい・読みにくいというのがあったりするので、こういうのは実は簡潔に箇条書きにする方が読みやすくなったりします。
どういうのかと言うと、たとえばこれは文章で前の方をちょっと変えたんですけども、こうしていくとパッと見てわかりやすくなりますよね。
【記載例原文】
1985年設立 ○○県の国道〇号沿いの海鮮居酒屋。座席数は60
週6日 11:00 23:00 営業(月曜休業)
厨房2人、接客2人(3人がシフト制)
↓
【箇条書きに書き換えた例】
開業年:1985年
所在地:○○県国道〇号沿い
業態:海鮮居酒屋
規模:座席数60
営業時間:週6日 11:00~23:00(月曜休業)
従業員数:厨房2人、接客2人(3人がシフト制)
後の部分も同じように変えていった方が見やすいです。見やすいということは審査員の心証がよくなるので通りやすいということですね。こういう風にしていきます。
ほかにも「顧客ニーズと市場の動向」、「自社や自社の提供する商品・サービスの強み」、「経営方針・目標と今後のプラン」と記入する項目がありますが、日々忙しい人はこういうことを考えたことがないという場合もあるかもしれません。でも今回お金をもらうに当たって、ぜひこういうことも考えてみてください。
ビジネス用語でSWOT分析というのがあるんですけども、強みとか弱みとか、他社との違いとか、そういうのを書くところになっていますので、今回はいい機会になると思います。
「お金がもらえるから申請しよう」ではなかなか通りにくいので、ちゃんと順番を守るというか、目的・何をするのか・何をしたいのかを決めてから記入していきましょう。
考えながら書いていくと時間ばかりかかってなかなかでき上がらないので、記載例をコピー&ペーストして作るのが早いのは早いです。記載例を読みやすくするだけでも全然、印象が変わってきます。
【記載例原文】
2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容
〇鱈バーガーの開発・販路開拓:バイクで20分以内の配送が可能な範囲に居住のシニア世代をターゲットとし、鱈のすり身フライのバーガーを開発。デリバリーで販売するので、20分経っても味が衰えないようなものを研究し開発する。地域にあるハンバーガーチェーン店よりもやや高い単価500円と設定するが、○○市マッチングフェアへの出店・顧客へのⅮⅯ発送・地域住民へのポスティングを通してPRを行い、一日平均6個程度の販売を見込む。
↓
【記載例を書き換えた例】
2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容
〇鱈バーガーの開発・販路開拓
ターゲット:バイクで20分以内に居住のシニア世代(新たな顧客の創出)
新商品:鱈のすり身フライのバーガー
販売方法:デリバリーで販売(新たな販売方法)
単価 :500円
販路開拓:○○市マッチングフェアへの出店
:顧客へのⅮⅯ発送・地域住民へのポスティングを通してPR
目標販売数:一日平均6個程度の販売
書き切れていない、文章になっている部分は最後に補足で入れます。たとえば「なぜ単価が高くても売れると考えているのか」ということですよね。
こういうことをめ目指してやるので、たとえば「宅配バイクが必要です」とか「受注するためのホームページの作成が必要です」、「販路を開拓するため・PRするための出店費用が必要です」、「チラシが必要です」。これが全部、補助の対象に入ってくるんです。
だから、わかりやすく相手に伝わるように書くというのが一番大事です。こういう感じで全部作っていただいて、相手を意識してわかりやすく何をしたいのかを伝えるというのをポイントに押さえてください。
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